本
はしがきに
良い本はとりあえず買っておいて、定年になったらゆっくり読もうという人がいる。----中略-----。忙しい時期にこそ一日十分でも本を読んで、吸収した栄養をその時からの人生に、仕事に役立てるべきなのだ。
読書で類推する力を身につける
インターネットに蓄積されている記憶だけを頼って「本を読まない」ようになった人間の頭は空っぽで与えられるものを享受するだけの存在になってしまうのです。
彼らに情報を与える側は必ず本を読んでいますから---中略---自分の意思で選んでいるようでも、実は予め決められた選択肢の中から選んでいるに過ぎない。つまりは選ばされている。
感想
読書で類推する力を身につける
とくにこの部分は、ネットショップをしている自分がいつも強く感じている。
ネットショップでは、レコメンド機能や検索時の入力補助機能などの便利な機能がある。
自分自身もユーザーとしてこのような機能を、利用していることに対するぼんやりした疑問がここにあったように思う。
※そしてこんな読書感想を書いている時に、いつも読んでいるブログのひとつでこのような記述があった。
「考えることと、検索することの違い」
考えなくても済む時代だからこそ、本を読み 考える時間が必要だな♪♪
著者ご本人は大企業の大経営者だから、本当に読書時間も限られると思うが沢山の本を読んで、それが今の自分を形成しているという感覚からこの本でものすごく「読書の良さ」を語っている。
本当に本よ読むのが好きな人なんだなとわかる一冊でした。
ちょっと前に読んだ、出口 治明(ライフネット生命の会長さん)さんと同じで読書から学べる/学ぶべき点で共通する表現が多かった。
沢山読んでいる人。幅広読んでいる人ならではの視点は、似てくるのかもしれないなぁ~? そこまで到達しないかもしれないが、これからも本を読むぞ(^^;
著者が 「私が影響を受けた本」としてページをさいてオススメされていた本だけでもこんなにあるし、本文にも当然だが沢山の本の紹介があった。 すぐには読みきることが出来ないね(^^;
「ラ・ロシュフコー箴言(しんげん)集」
「ガリア戦記」カエサル
「方丈記」鴨長明
「ご冗談でしょう、ファインマンさん」リチャード・ファインマン
「電車の混雑について」寺田寅彦
「史記」司馬遷
「悪童日記」アゴタ・クリストフ
「パーティー学」川喜田二郎
「嘔吐」ジャンポール・サルトル
「猫町」萩原朔太郎
「陰翳礼讃(いんえいらいさん)」谷崎潤一郎
「銀河鉄道の夜」宮沢賢治
「地獄の季節」アルチュール・ランボー
「薔薇の名前」ウンベルト・エーコ