堀場製作所の創業者 堀場雅夫著作
イヤならやめろ!
を読んだ
タイトルとは異なり、社内報に掲載されていた著者の記事をベースにまとめられている文章で本来は社員さんに向けて創業者が想いを語っているものであるものの社外の人間が読んでも「なるほど」とうなづく言葉が多く、大先輩からの素晴らしいアドバイスが沢山もらった気持ちになれる、とても大好きなカタチの本でした。
113ページ
この文章の前にさらに前解説があり、自分の場合は、その部分を読んでいないとピンとこないが、社風をこんな風にみる見方があるのか?と驚いた。
元素としての社員、原子があって、様々な元素がつながり方を変えると違う物質になる例えをもちいて 原子の重要性を忘れるなと言う項目が面白い
会社という一つのカタマリも社員と言う原子がつながり、会社を作っている
それが社風となって現れるという書き方をしていた
138ページ
強者の盲点、ここではこちらが休んでる時に時も休んでると限らないということ。絶対優位は続かないと言うことを書いている
140ページ
アイディアマンが陥る罠
開発で100点を取ってから利益が出るまで100倍のエネルギーが必要だ
ソニーの井深大さんがおっしゃった言葉が強く印象に残りました正確には覚えていませんが
「開発に成功するまでに1のエネルギーが必要だとすれば。商品を試作するの30倍。それから商品化するのに100倍。最終的に利益が出るまでには1,000倍はかかる」
研究開発型企業が陥りがちな罠は、開発に成功したらそれで儲かった気持ちになってしまうことです実際には商品にして売って儲けて開発費を償却するには営業等開発者以外の人の大変な努力が必要です
想像力あふれる独創的な人でなければ技術開発の仕事できませんがそういう人はどうしても独善に陥りがちです常に開発は第一歩に過ぎないと言う謙虚な気持ちを忘れないことが必要だと思います。