著作「下流社会」が有名な三浦展さんの本をまとめて3冊読んだ。
- 日本人はこれから何を買うのか?「超おひとりさま社会」の消費と行動 光文社新書
- 郊外はこれからどうなる?東京住宅地開発秘話 中公新書クラレ
- 仕事をしなければ、自分はみつからない。フリーター世代の生きる道 晶文社
どの本も、今の延長線上にある日本社会は暗いなと感じた(^^;
今後ますます、悪化する環境に対して、「なにをするか?」と
悩み、考えることをしないでいると
突然。自分の病気、親の病気、子供の病気などが原因の健康面のリスク。
雇い止め、解雇、リストラ、倒産、などの仕事が原因のリスク。
どちらにしても、経済的な困難も同時にもたらすことになる問題が発生したときに
社会全体のセーフティネットでは、問題がおきた後に、それまでと同じ生活水準を維持するのが難しいだろう。
苦しいだろうと思う。
3冊読んで、本当に戦後の日本の高度成長は、自分ひとりで、
勝手に生きていけると勘違いするほどに世の中を便利にした。
しかし、一方で職住が離れたために、家族でありながら同じ時間を過ごす時間が減る。
住んでいる場所では寝るだけで、地域で活動する時間がなくなる。
結果、同じ地域に住んでいながら誰も知り合いがいない人もいる可能性があるようになったのかなと思う。
便利になりすぎて、助け合う必要がない便利な社会。
わずらわしい人付き合いをしない自由な社会。
有料でサービスを受けることが出来る場合や支払える人は、
それでも良いのかも知れないが。。。。
村上ファンド事件やライブドア事件の時のように”お金が第一/モラルは。。。”
のようにしか見えない大きな声の人が出てくる。
お金ですべて消費出来ると錯覚するような現代はやはりおかしいのかな?
多くの人が、学校を出たら正社員になり、年功序列で賃金が上昇する社会ではない今。
声をかけあう顔見知りがいて、困ったときに助け合える人間関係が必要だなと強く感じる。
街は、年寄り。若い夫婦。独身者。店をやってる人。工場の人。同じ場所でいろいろな人が
存在してこそモザイクのような街らしい絵になるように思う。
属性の似た人達だけが住む場所では、北朝鮮のマスゲームのように統一感はあるけど何か違和感が出るのかな?
日本は、今も十分豊かな国だと思うけど
豊かさの基準が経済規模など数値で見ることが出来るものは
今後、確実に減少するのはマチガイなさそうなので、
自分自身は、何をもって豊かになるのか?を真剣に考えて行かなきゃならないなぁ~
たにがわ