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【読書】日本の「食」は安すぎる 山本謙治:著を読んで

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【読書】日本の「食」は安すぎる 山本謙治:著を読んで

僕自身は、美食家でも食通でもなく、食べられるだけでありがたいという味音痴です。

そんな自分が、(まさしく遊びレベルですが)自分で野菜を育てたりしたことで、
たった一つの野菜がどれほど時間や手間、そして自分でコントロール不可能な天候に左右されるものか?
と思い知ってから、「この料理美味しね」より 食材そのものに少しだけ関心を持つようになりました。


 幸い、ネットショップを運営している人には食品関係のお店の方も多く
今回の著者である やまけんの出張食い倒れ日記  なども、
お肉屋さんの近江牛サカエヤさん  から教えてもらったりして
知ってはいたのですが 今回、はじめて本を手にしました。


 この本に書いてある内容は、ズバリ 直接読んでいただいて 自分の感じた事を
そのまま日々の暮らしの中で実践するしかないのでなんにも書きませんが。
漠然とあった「こんなに安くて大丈夫か?」という想いがさらに強くなったと同時に
自分の行動を見直すキッカケにしたいと読んだ後、強く思いました。



 自分で「にんにく」を植えて 育てると(にんにくは基本植えたらあとはラクチンですが(^^;)
数ヶ月もかかってようやく あの、ぷりぷりっと盛り上がったにんにくの本体が土の中で出来る。
そんな 畑の場所を数ヶ月間も占領して作らなければデキナイ あの”にんにく”が
スーパーで見ると値段が。。。。本当に安い。
何ヶ月もかかって出来るにんにくが この安さ? 育てた人の収益は?と疑問に思った時の事を
この本を読んだことで、思い出しました。


 僕自身が、高い食べ物を沢山買う事などデキナイけれど、最近 いつも感じる

 本当に安ければ安い方がいいの?
 と言う事をあらためて考えさせられる 素晴らしい本でした。


 この本の著者が書いているとおり、ほとんどの人が、 
一方で消費者でありながら、一方で販売者や生産者であることを、いつも忘れないでいよう♪♪
 
 安い方がうれしい時でも、少し時間をおいて考えて作っている人達の生活まで削って安くつくられたものではなく
笑顔が想像できる商品/製品を選択しようと思います。


 さらに、この本を読んで思ったのは、大手メディアの報道にも偏りすぎていないか?と
あらためて思った事。

残留農薬 「安全を証明できるようにしろ!」の論調で報道される 誰が検査費用だすの?
鳥インフルエンザ 「病気の鳥を出荷するな!」誰が殺処分するの?
BSE 「危険な餌を与え続けたり 人間にうつったりする病気どうしてくれるんだ!」
放射能放射能を全数測定せよ!」小さな農家がそんなこと出来る訳ないじゃないか
 
家電製品でも、
 何十年も前に製造された扇風機から火災が起きた。「火災の危険がある製品をつくるなんて!」
そんなこと言ったって、何十年も使用するように考えて作られていないじゃない?

 耐用年数を考えないでオーバークオリティで作ると高くなりすぎて 結局買わないのに
なんでそんなに 企業側に厳しく要求ばかりするのだろう?

報道があるたび、いつも違和感があった マスコミの「正義」「消費者は弱者」のイメージ作り。


 生産者や製造業者/販売業者は、買っていただく事に心を砕き、毎日真剣に仕事をしている人の
方が多い。過剰な反応をあおらないで、メリット/デメリット 光と陰 どちらも同量の情報を
提供して、各自が自分の価値観や責任で判断できる情報を出すようにしてほしいとあらためて思った。

 誰もが 自分の家族に 接するように 

大切につくり
販売し 
購入すれば

安ければ安いほといいなんて事にはならないと思うし、
(偽装事件のように)騙してまで売って、大儲けすればいいなんてなくなるのにな。

 
 とにかく いろんな事を考える刺激が沢山詰まった本でした。

超オススメです
今後はブログも購読しようと思います♪♪