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【読書】「家業」をついでも「事業」は継ぐな 大島伸夫:著を読んで

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 自分自身は脱サラして、最初からやりはじめた人間だから
 
かなり違うのが大前提にあるが、継ぐものがある人も大変なんだなと思う今日この頃(^^;
 
第四章に
 
経済が右肩あがりの成長を続けていた時代に創業した先代の事業を継ぎ、本格的な人口減少に入った現在に、同じ経営戦略を続けて行く事には無理があります。
 
社長に就任してからの経営を振り返ってみると、父は古参社員の顔色をうかがうことも多く、社長という立場とは裏腹に、これまで企業経営をあまり楽しいと思った事はありませんでした。
 
 手前味噌になりますが、私には海外事業にチャレンジするだけの下地があったのかもしれません。
海外での留学経験があり、少なからず国際感覚も身につけていたつもりですし、なにより好奇心が旺盛です。
 
中小企業の後継者は海外に出よ

 

 
 本の最後、まとめ部分で積極的に書いてあるいろいろな言葉。
 
現時点で、海外進出したことが上手くいっているとの著者の成功体験による主張。
中小企業でありながら海外進出して販路と工場を開拓するという、まったく違うチャレンジによって可能性を拡げる人もいるんだな!と思うとともに
 
 そもそも、著者自身が語る本人の下地=海外に留学や、さらにその前の段階で教育という投資を先代から沢山受けて来たことが今のこの人を作っている。また、その環境を生んだ先代や先代をサポートして会社を成長させてきた古参社員の方々に何か出来たらもっと、いいだろうなと思った。
 
 与えられた教育を、それを活かした著者はもちろん優秀なんだけど。
さまざまな環境で教育という最大の投資を受けないために、本当はあるかもしれない優秀な才能が出ることなく人生を終わる多くの人がいることを考えると、少し、著者の成功体験による自信は、次の世代にバトンタッチする時に邪魔にならないかな?と思った。
 
 多くの戦後創業で、二代目や三代目へのバトンタッチがお悩みとなる今の日本だけど
江戸時代、またはさらに古い時代から永続する老舗企業が世界的にみても圧倒的に多い日本は
実は、企業の永続に関してすでにいろいろと先人の知恵が沢山蓄積されているので
そういう企業に学ぶがいいだろうなぁ
 
 実際、100年企業や京都の老舗に学ぶというセミナーやその他勉強会もあるようだ。