富の未来 上
この本の中で特に記憶に残ったキーワード
「生産消費」「知識経済」「知識=非競合材」
非競合材の知識で、お金を稼ぐのは難しい。
一方で、非競合材である知識の提供者には信頼や情報が集まり、 それがお金になんらかのカタチで変換されるのではないか?
過去の経済学が希少な資源の配分に関する科学だと言われたきたが 、いまやこの定義は通用しなくなった。知識は無尽蔵だから。
非マス化と製品のカスタム化が進んでおり、 いずれひとつひとつ違った製品が作られるようになる
23章最後の部分
この部分を読んで、 まさしく今までプロの分野に技術の進歩で素人との差が小さくなり 続けていき、 稼ぐのが困難になっている職業が増えている理由の理解が深まった
第29章の中の
教育を越えて
引用出来ない文章量ため書かないが、生産消費活動によって、 パソコンの使い方を覚える過程で起きたことを例にしてとても解り 易く説明されている。
自分自身の経験からも、まったくその通りだったように思う。
自分が知らない事を、誰かから教えてもらう。一方では、
公教育でもなく、何らかの学習サービスでもない。
本に書いてあったとおり、金銭のやり取りが無い為、 経験指標にまったくあらわれない経済活動のおかげでパソコンを使 えるようになったんだった。
少し前に読んだ本、「メイカーズ 21世紀の産業革命が始まる」と同様
労働集約型産業の企業では、 従業員の基本的な給与や福利厚生を含め、 会社の維持費が一定以上の規模の会社では、零細企業・ 大企業のどちらにも食われるために運営していくための利益を継続 して得るのが今後より一層難しくなるのではないかな?
今後、従業員数が5人以下の企業と、 1000人を超える大きな企業とに二極化していくのかな?
と感じた。
就職ではなく、 ほとんどすべての新社会人は就職ではなくみずから最初は小さな収 入しか得られないかもしれないが、 自分で社会に対して提供できるもので収入を得ていくことになるの ではないか?
一定の時間働くことで収入を得るサラリーマンという形態が出来て まだ、100年少し程度。また、 それ以前の社会と同様に個の時代になるのかな? ネットワークであらゆるものがつながりあいながらの、 個の時代なのかな?