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三重県鈴鹿市から仕事の事。興味のある事。鈴鹿の事など自分の為に書いています♪♪

【読書】ヴィレッジヴァンガードで休日を 菊池敬一:著を読んで

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2013年7月現在 会社概要をHPで見ると。。。

な なんと!

設立 1998年5月 (創業 1986年11月)
売上高 429億4200万円 (同上)
経常利益 35億1400万円 (同上)
当期利益 15億5300万円 (同上)
従業員数 正社員354名+臨時雇用者2,572名
店舗数 390店舗 (直営372店+FC18店)
※このデータは数値のみ平成24年5月31日現在のものです。

 この本を書いていた頃 
一番最初には、7年前本やをはじめる時‥‥‥
からはじまるこの本。 
あとがきに本屋をはじめて11年

そして、文庫本の最後に、本作品は1995年から1996年にかけて
図書館流通センター発行の「週間新刊全点案内」に連載されたエッセイをまとめたもの。

とある。

 創業1986年から27年たった今、429億円の本屋さん帝国を築いたこの人。
本の中と会社の規模のギャップがスゴイ (^^;

 面白すぎる。

 一店舗で単純に割った場合の売上げは
売上1億1010万円
経常利益901万円 
純利益398万円 
正社員0.9人 
臨時雇用 6.59人

390店舗もの巨大店舗網になって 今何を思っているのだろう?

会社概要を見ると、ヴィレッジヴァンガードだけじゃないんですね。

 とにかく、この本を書いている人と、この会社概要が結びつかない。

 世の中やっぱり スゴイ人がいるもんだなぁ~

 
 まったくもって本の感想になっていないですが、とにかく本を読んでいると
小さな街の本屋のおじさんが話をしているような 軽い笑って読み終わる本です。

たにがわ

2013年7月31日追加
 追加 

 この本の最後の方にある

書店員の悩み
書店をはじめたい人の悩み
バイトの悩み
店長の悩み
オーナーの悩み

が特に印象に強くのこっているのは
 
 書店をはじめたい人の悩み。オーナーの悩みのところ

実際に、書店独特の精度である委託販売でおきるキャッシュフローの注意点
万引き。回転率についての著者の考え方など、
商売の考え方をカンタンに書いてくれているので面白い=興味深い


1997年に書かれた あとがきの中に
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売上げ不振を客のせいや場所のせいには決してしなかった。
売上げを増やす方法は少なからずある。僕らはそれらについて、語り合い、喧嘩もした。
彼女は真面目に悩み、僕は相変わらず馬鹿な事を言い続けた。
堂々巡りの結論はいつも、「せっかく作った夢のような空間を大事に育てて行こう」だった。
そのたびに僕らは晴れ晴れした気分になり、入魂の仕事をした。
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 このあとがき部分には、開店から半年ほどほとんどお客さんが来店しない状態があったと書いてあるが
この時に、ヴィレッジヴァンガードが店という外箱だけでなく中身を熟成させる期間になったのかな?そう感じた。

 ネット専売の本屋。大型資本の本屋。郊外型。従来型。書店数そのものの減少。 
厳しい競争環境の見本のような本屋さんというくくりにあって、伸び続けるヴィレッジヴァンガード
考え方は、今はすべての小売店に夢と希望を持たせてくれるように思う。



この本の中には、上記以外にも
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ヴィレッジヴァンガードの理念(のようなもの)

•良い本屋より楽しい本屋を
•金太郎あめのアンチテーゼ
•新刊、ベストセラーの呪縛からの解放
•沢山売ろうとするのはもうやめよう
•オーナー、店長のパーソナリティ、バックボーンを店に反映させよう
•人事生産性、粗利率、交差比率を高めよう
•少数精鋭
•初期投資を極力抑えよう
•ローコストオペレーション
•B級の矜持を持とう
•本屋の仕事とそれにかかわるジムを愛そう
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「少ない在庫と人員で、コンセプトを守り、節操を曲げず、あまり多くないお客様を大事にし、ほどほどの売上げをあげ、書店員としての矜持を持ち、自分のライフスタイルを売り場に反省させ、商品と商品に関わる事務を愛し、生き生きと仕事をしよう」というのが今考えたV•Vのキャッチフレーズです。
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など、商売人。特に小売店で生計をたてている人に勇気を与えてくれる一冊だなぁ~!

自分ももっと楽しく出来るようにがんばろう♪♪



※あまりにおもしろいので、もう一冊!

 「菊地君の本屋」も早速読み始めているけど、さらに店の数字が出ていて面白い♪♪