【読書】もてなしの心赤坂「津やま」東京の味と人情 野地秩嘉:著を読んで
読んでから2週間程度たつので、すでに忘れ気味ですが(^^;
本で紹介されていたこのお店のご主人の修行した銀座のお店「わたき」
そして、赤坂にある今回紹介されているお店「津やま」。
三重県に住んでいる僕自身が食べに行く場所ではないし、
東京の味を大切にしているお店なので、大阪出身のぼくには、味があわないかもしれない。
それでも行ってみたいなと思わせる本です。
それは、料理のプロが家庭料理をとても大切に考えている事に新鮮なオドロキがあったからかもしれないな。
この本で、印象に残っているのは
いい料理人になるために、何をするのが大切か?を語っているところ。
食べ歩きしている料理人についてすこし辛口で
料理人は食べ歩きなんかしないで、お客さんから教えてもらったり、聞いたりしたことを
想像して、自分なりに創意工夫して 新しいメニューなどを作る必要がある。
食べ歩きで得られるものは少ないという感じのところでした。
これは、イトーヨーカドーやセブンイレブンを経営している鈴木敏文CEOなどが書籍や
セブンイレブンの社員に言っているという「他社の見学はするな!」と似ていて興味深かった。
多くの見聞を重ねて、自分なりの答えを見つけるのがいいと思っていたけど
その道のプロと呼べるような人間が、「よそ見するな」と伝えるのは、
見て真似てしまうだけで終わってしまいやすいのを知っているからなのかもしれない。
猿真似だけではだめだ。
一方で、最初は(特に技術を習得する仕事の場合)人の真似から始めなきゃ前に進めない時もあるので
一概にダメとはいえないと思うけど、自分のスタイルや方向性というものが確立してきたら、
見て歩きではなく、自分の分野をとことん深堀することが一番いいのかな?
とこの本を読みながらあらためて感じた。
今、自分の仕事を深堀りが可能な状態であることに感謝して、どんどん深く深くいこうと思う。
そして、時々は 別の分野で深堀している人に会いに行こうと思う。
たにがわ